製品情報

  1. ホーム
  2. 製品情報

製品情報

猫砂用基材

【用途】猫用トイレ砂・小動物ペット用トイレ砂
天然に産出する良質な粘土鉱物(酸性白土・ベントナイト)を独自の製法で加工し、高い脱臭性能と吸水・固化性能を保有し、更に使用環境に配慮した安全な有効成分を配合することで、抗菌・防臭性能と発塵抑制性能を付与した高品位の基材をご提供致します。
基材・粘土名(一般名) ベントナイト
主成分鉱物名 スメクタイト系粘土鉱物
形状 柱状成型品
水分(%) 5.0 以下
嵩密度(g/mℓ) 0.75〜0.85

酸性白土製品「オドアース®

製品名(一般名) 酸性白土製品
主成分鉱物名 スメクタイト系粘土鉱物
商品名 オドア-ス<sup>®</sup>(酸性白土) オドア-ス<sup>®</sup>(粒状酸性白土)
形態 粉末品 粒状品
色調 灰白〜淡黄褐色
水分(%) 3.0~10.0
pH 4.0~10.0
見掛比重 0.60~0.75 0.7~1.0
平均粒径(μm) 15~20 -
粒径範囲(mesh) - 20~48
食品添加物認可 製品のグレードにより食品添加物認可を受けている製品があります
用途例 油脂用精製剤(脱色・脱臭作用)
動物用飼料配合剤
農薬用担体(賦形・徐放作用)
石油用脱水剤
石油精製用触媒
農業用土壌改良剤

ベントナイト製品「オドソルブ®

製品名(一般名) ベントナイト製品
主成分鉱物名 スメクタイト系粘土鉱物
商品名 オドソルブ<sup>®</sup>
形態 粉末品 液状品(精製ベントナイト水和物)
色調 灰白〜淡黄褐色 淡緑黄色
水分(%) 3.0~10.0 5.0〜10.0(固形分濃度)
pH 9.5~10.5 8.5~9.5
見掛比重 0.50~0.75 -
平均粒径(μm) 3.0~6.0 0.2~2.0
食品添加物認可 製品のグレードにより食品添加物認可を受けている製品があります
用途例 紙用填剤
洗剤用配合剤
醸造飲食料(ワイン,ミリン)用滓下剤
土木用資材

酸性白土とベントナイト

酸性白土とベントナイトの利用小史

酸性白土 弊社(黒崎白土工業)の創業者:黒﨑彌助が、明治26年(1893)、新潟県北蒲原郡川東村小戸地内(現在の新発田市小戸)の彌五郎谷で発見した粘土は「蒲原粘土」と称され、洗い粉または石鹸混合用として販売されていました。
その後、小林久平博士によってこの小戸産の粘土が注目され、その酸性質から、同氏によって酸性白土[(Japanese) Acid Clay]という名称を与えられました。

酸性白土の利用

小林博士により、内外の学界および業界にその特性が紹介され、開発利用も同氏に負うところが大きく、今日、油脂・鉱油類の精製をはじめ、多くの食・飲料品や工業薬品等の吸着精製の用途に利用されるに至りました。

ベントナイトの利用

最近では、この酸性白土やベントナイトを原料として高品質のベントナイトを製造し、洗剤・製紙・食品精製等の高付加価値の用途に利用しております。

酸性白土とベントナイトの類似点と差異

酸性白土とベントナイトの産状

弊社の工場・研究室と採掘所のある新発田市小戸における粘土鉱床は、上層の酸性白土と、中位層から下層のサブベントナイトとベントナイトから成っており、広義の意味でスメクタイト系粘土鉱床であります。

名称

酸性白土とベントナイトの名称は、いずれも鉱物名(粘土鉱物名:学術名)ではなく土石名(粘土名:一般名)であり、広義の粘土鉱物名であるスメクタイトを共通の主要鉱物成分としております。

成因

成因も共通しており、大凡1500~2000万年前(地質年代で新第三紀中新世)の深海底で火山活動が活発な頃、噴出したマグマが冷え固まった火山礫や火山灰が凝結した凝灰岩と海水のアルカリ性イオン成分が、海底の高い水圧と地熱による水熱条件下で反応して生成したものと考えられます。
現在のスメクタイト系粘土鉱床では、Ca(Mg)-スメクタイトとNa-スメクタイトがそれぞれ上層と下層に相対的に多く偏在するが、生成当初は渾然一体の均質な組成をもつNa・Ca(Mg)-スメクタイトであったと考えられます。

風化

その海底が隆起して陸上に現れてから、数100万年以上もの長期間に亘って大気や雨水に曝され、炭酸イオンや炭酸水素イオンなどの酸性イオンによって上層にあるスメクタイトの交換性陽イオンがH+と置換してNa+ , Ca2+(Mg2+)の順に溶脱し、より下層にあるスメクタイトの交換性陽イオンに置換して行ったと考えられます。

鉱床

このような過程で生成したスメクタイト系粘土鉱床に共通していることは、上層においてはH-スメクタイトが、中位層ではCa(Mg)-スメクタイトが、さらに下層に進むにつれてNa-スメクタイトが主成分粘土鉱物となり、上層から下層に、酸性白土、サブベントナイト、ベントナイトと呼ばれる粘土鉱床を形成していると考えられます。

スメクタイトとは?

スメクタイト

三層構造からなる層状粘土鉱物であって、Si-O4 の四面体型4配位層(フィロシリカート層)がM-O6 の八面体型6配位層(M:2 or 3価の金属原子)を上下から挟むようなサンドイッチ構造となっております。
Mが主にAl原子で構成されているものが2八面体型スメクタイトであり、Mg原子で構成されているものは3八面体型スメクタイトであります。

モンモリロナイト

モンモリロナイトの分子模型(c軸立体図) 2八面体型スメクタイトの3つの仮想的端成分の一つで、6配位層でAl原子に代わって2価のMg or Fe原子が同形置換(モンモリロナイト型置換)しており、Em (Al2-m Mm) [Si4] O10(OH)2 の仮想構造式と右図の分子模型(写真)による構造モデルで表されます。

バイデライト

2八面体型スメクタイトの3つの仮想的端成分の一つで、4配位層でSi原子に代わって3価のAl原子が同形置換(バイデライト型置換)しており、En (Al2) [Si4-n Aln] O10(OH)2 の仮想構造式で表されます。

モンモリロナイト-バイデライト系列スメクタイト

酸性白土とベントナイトの主成分粘土鉱物は、上記2つの仮想的端成分の混成構造からなるモンモリロナイト-バイデライト系列の2八面体型スメクタイト(固溶体)であり、下記の一般構造式と三層構造モデルで表されます。

E(m+n) (Al2-m Mm) [ Si4-n Aln] O10(OH)2
<E:H+, Na+, K+, 0.5Mg2+, 0.5Ca2+ ; M:Mg, Fe ; (m+n):0.3~0.4>

2八面体型スメクタイトの三層構造モデル